デザートは「蟻の卵と蜂の子の2層ゼリー」。上の層の赤色はコチニール色素で、カイガラムシが原料。ゼリーを凝視すると卵から孵化しかけたまま調理されたツムギアリを発見した。

 昆虫料理研究家の内山昭一さんが解説する。

「昆虫はものすごく種類が多いので、いろいろな味を発見できることが楽しみ。タンパク質が豊富なので保存食、サバイバル食としても最適。セミやコオロギを乾燥させて乾パンと一緒に保存しておけば、非常時にタンパク質と炭水化物を同時にとることができます」

 秋の夜長に虫の音を聞きながら、昆虫食が風流か。(本誌・亀井洋志)

週刊朝日  2018年9月14日号