北海道警察によると、北海道内の道路の信号機は、全体の約10%しか動いておらず、事故も発生しているという。

 別の札幌市内に住む男性もこう話す。

「寝ていたら、急にすごい揺れがきた。飛び起きようにも揺れがおさまらない。すごく長く揺れ、棚やたんすの上の荷物が落下してきて、あわてて布団をかぶりました。そして、台所あたりから大きな音がするので、見に行くと食器が床に落ちて足の踏み場もないくらい割れてしまった。スリッパをはかずに台所に行ったので、足の裏を切ってしまった。外に出ると真っ暗でどこにも電気がない。近くのコンビニも停電で店内を懐中電灯で、照らしていた。とにかく、揺れが長かった。札幌は比較的、地震少ないのですが、こんな大きなのは初めて。とにかく、長く揺れた。その後も余震が何度も襲ってきて、近くからは悲鳴が聞こえます。さっきもコンビニで買い出しのため並んでいると、余震があり、キャー、怖いとみんな思わず地面にしゃがみました」

 地震から30分後、歓楽街・すすきのの様子を見に行ったという男性はこう語る。

「いきなり左右に揺れて、体がベッドでバウンドし、宙になんどか浮きました。自宅は繁華街に近いのですが、真っ暗。地震から30分くらいしてすすきの近くまで行ってみましたが、真っ暗。こんなすすきのははじめて見た。真っ暗の中、余震が何度も襲い、怖そうな顔で座り込んで入るひとが路上に何人もいました。すすきのがゴーストタウン。北海道全土で停電なんて、初めてじゃないですか。都市機能はマヒですよ」

(今西憲之)

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※6日午後、厚真町鹿沼で震度7を観測していたと気象庁が発表したため最大震度を修正しました

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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