総理のお友達が理事長をやっている加計学園グループに税金をふんだんに投入しているが、それがうちらにとってどう大切なことなのか、まるで意味がわからないんですけど。

 アメリカから輸入するイージス・アショアの本体価格が、1セットあたり800億円から1340億円へと跳ね上がったけど、それはそのままでいいの?

 東京医科大学が2013年に女性の活躍を支援する国の事業に選ばれ、3年間で8千万円を超える補助金を受けていたというのは、もはやギャグだよ。どんだけうちら国民をなめてんの?

 非正規労働者は増えるし、格差社会は広がって、子どもの貧困も問題になっている。働かせ方改革、高プロ導入。うちら国民を過労死寸前まで働かせたいんだってよ。

 その上、カジノで金を使わせようとするなんて、あんまりだと思うのよ。

週刊朝日  2018年8月31日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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