沢尻エリカ(さわじり・えりか)/1986年生まれ。東京都出身。2004年映画デビュー。「パッチギ!」(05年)で、多くの映画賞を受賞。「ヘルタースケルター」(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。今年は、「食べる女」「億男」の公開が控える(撮影/写真部・小原雄輝、ヘアメイク/CUBE・冨沢ノボル)
沢尻エリカ(さわじり・えりか)/1986年生まれ。東京都出身。2004年映画デビュー。「パッチギ!」(05年)で、多くの映画賞を受賞。「ヘルタースケルター」(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。今年は、「食べる女」「億男」の公開が控える(撮影/写真部・小原雄輝、ヘアメイク/CUBE・冨沢ノボル)

 演じながら、「芝居に正解はないんだな」とつくづく思ったという。

【写真】沢尻エリカ 劇中アイドルグループ“サニーズ”のキュートなアイドル姿はこちら

「私は、あまり事前に作り込まずに、現場に入って監督と話し合いながら、役のキャラクターを探っていくほうなんです。できるだけ現場で生まれる空気を大切にしたいので。今回は、俳優が本業じゃないミュージシャンの方とも共演することができて、いくつかの場面で思わぬ化学変化が生まれたことに、とても刺激を受けましたね」

 若い女性を中心に大ヒットした映画「ヘルタースケルター」から6年。久しぶりの主演映画「は抱くもの」で、沢尻エリカさんは、元アイドルで今はスーパーで働くアラサーの沙織を演じた。沙織が心を開くのは、こっそり飼っているロシアンブルーの良男だけ。良男は自分を人間だと思い込み、沙織に恋をする――。メガホンを取ったのは、犬童一心(いぬどういっしん)監督だ。

「アイドルグループの元メンバーという設定なので、歌ったり踊ったりするシーンもあって、覚えることも多かったので、撮影はなかなかハードでした。でも、今振り返ってみると、課題がたくさんあったからこそ楽しめたのかもしれない。人って、挑戦することがあるから、頑張れると思うんです」

 劇中に登場するアイドルグループ時代の唯一のヒット曲が、「ロマンス交差点」だ。その曲を、何度も何度も歌い込んだせいか、撮影が終わって何カ月も経った今も、無意識のうちに口ずさむことがあるそう。

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