新幹線に安全に乗る方法 逃げにくいのは何号車? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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新幹線に安全に乗る方法 逃げにくいのは何号車?

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浅井秀樹,吉崎洋夫週刊朝日

殺傷事件があって小田原駅に緊急停車した「のぞみ265号」の様子(乗車していた稲本義彦氏撮影)

殺傷事件があって小田原駅に緊急停車した「のぞみ265号」の様子(乗車していた稲本義彦氏撮影)

車両基地の新幹線(c)朝日新聞社

車両基地の新幹線(c)朝日新聞社

 東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ」で6月9日、「誰でもよかった」という男が乗客を切りつけて3人が死傷した。東海道新幹線は1日50万人近くもの人が乗る交通機関だけに、私たちはこうした凶行にいつ遭遇するかわからない。新幹線に乗る際、どういう心構えが必要なのだろうか。

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「新幹線に乗ったら、非常口や逃げる方向を確認しておきたい。雑誌は、丸めると凶器を持った相手を防御できる可能性がある。傘や杖のような長いものも防御手段になる」

 交通ジャーナリストの間貞麿氏はこう話す。

 東海道新幹線は通常16両編成。1両目と16両目は隣の車両への逃げ道が1方向だけと認識しておく必要がある。座席位置は、3人掛けの窓側だと逃げるのに手間どる可能性がある、と間氏は指摘する。通路側の座席は列車内で問題が起きた際に状況を把握しやすいメリットがある。

 雑誌「旅と鉄道」の真柄智充編集長は、乗車時に非常装置を確認することが重要だと説明する。緊急通報装置の場所を知っておけば、万一の際に迅速に対応できる。消火器は火災はもちろん、暴漢に噴出すれば勢いをそぐ効果も見込める。

 凶器を持つ暴漢から身を守るため、カバンやスーツケースなど使えるものは何でも使おう。女性のショルダーバッグのようにストラップの長いものは、振り回せばかなり威力がある。液体が入ったペットボトルも護身用の道具になりうる。

 真柄氏は車内での非常時の対応についてこう話す。

「乗務員に連絡して、居合わせた人が連携して被害を最小限に抑える方法を考えるべきだ。凶器を持つ暴漢から逃げる際、できるだけ遠くまで逃げないと、後から逃げる人たちが渋滞を起こしてしまう」

 暴漢からの逃げ場所としてトイレもあるが、避難できる人数が限られる。扉はそれなりの強度があるが、中に入り込むと外の状況がわからなくなる。火災の場合、火や煙が回って逃げ遅れる危険性もある。

 今回の事件で注目されたのは座席シート。座面は簡単に外せ、盾として使える。縦横44センチ、厚さ6センチ、1キロ程度。かつて、暴漢が刃物を振り回した事件が起きたことを受け、JR東海は乗務員に訓練を実施し、暴漢と距離をとることや近づく際に座面を盾代わりにすることを指導してきた。


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