伊能忠敬に学べ! 定年後うつにならないための“脳の喜ばせ方” 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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伊能忠敬に学べ! 定年後うつにならないための“脳の喜ばせ方”

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人生の大きな転機の一つが、定年退職などで仕事をやめること(※写真はイメージ)

人生の大きな転機の一つが、定年退職などで仕事をやめること(※写真はイメージ)

 人生100年時代を迎え、元気に動ける健康寿命、お金に困らない資産寿命を延ばすことが叫ばれている。定年前後になると、多くの人がより真剣に考えるテーマだろう。どんなことを意識すればよいか。精神科医の保坂隆氏に聞いた。

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 人生の大きな転機の一つが、定年退職などで仕事をやめること。朝起きて職場に行く生活は一変し、人間関係にも変化が表れる。

「定年直後は一時的な喪失感があり、ネガティブ思考になることが多いです。悪化すると、うつ病になる人もいます。定年後の第二の人生で、もう一花咲かせる意識が大切です」

 そう話すのは、精神科医で、保坂サイコオンコロジー・クリニック(東京都)の保坂隆院長。医師の仕事を続けながら、59歳で高野山大学(和歌山県)大学院の通信教育課程に入って学び直した。密教を専攻し、約2年半学んだ。江戸時代の測量家、伊能忠敬の生き方に見習ったという。

 忠敬は現在の千葉県で商人として成功を収めつつ、50歳で江戸に出て測量学を学んだ。その後、足かけ17年で日本地図をつくった。保坂院長は「彼が素晴らしいのは、50歳前まで商人としての人生をまっとうしたところです」。

 今は大学の社会人入試や通信教育が広がり、シニアでも学び直しをしやすい環境だ。仕事や子育てが一段落した時期だから、心の充実を求めて第二の人生を過ごしたほうがよいという。

「定年後に気をつけるべきは、うつと認知症です。心の健康を保つため、いつまでも好奇心を失わず、学び続けることをお勧めします」

 たとえば、パソコンの操作を学び、趣味のホームページを作ってもいい。新たなことを始めると、「脳が喜ぶ」という。脳が喜ぶ生活を続けていれば、うつや認知症にかかりにくくなる、と説明する。

週刊朝日 2018年6月1日号


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