加藤綾子(c)朝日新聞社
加藤綾子(c)朝日新聞社

 自身の誕生日を迎える前日の4月22日、元フジテレビアナウンサーの加藤綾子(33)が、華々しく連続ドラマにデビューした。嵐の二宮和也主演の「ブラックペアン」(TBS)、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」への出演を果たしたのだ。前者は「半沢直樹」に代表される高視聴率の人気枠で、後者は言わずと知れた国民的ドラマ枠だ。“女優”として最高の滑り出しを見せた加藤だが、本格的な“転身”はあるのか。上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)はこう釘を刺す。

「人気ドラマへの立て続けの出演で順風満帆に見えますが、視聴者は滑っても転んでも、どこから見ても“フジテレビの看板を背負っていたカトパン”として見ています。もしこれで女優としての自信を深めているとしたら、びっくりな勘違いですね」

 主要キャストではなく、“限定された”役だからこそ許されていると元テレビプロデューサーの碓井教授は手厳しい。

「演技が多少ひどいとしても、ゲスト出演的な露出だからこそ視聴者は笑って見ていられる。同世代の女優さんはいくらでもいるわけで、彼女である必要はないんです。あくまで話題作りでにぎやかし。朝ドラではアナウンサー役ですし、極端に言ってしまえば、演技を求められていないんです」

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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