すい臓がんのステージ4の経済学者・石弘光さん「がんを冷静に分析してみよう」 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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すい臓がんのステージ4の経済学者・石弘光さん「がんを冷静に分析してみよう」

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一橋大学名誉教授の石弘光さん(右)と日本対がん協会会長の垣添忠生さん(撮影/大野洋介)

一橋大学名誉教授の石弘光さん(右)と日本対がん協会会長の垣添忠生さん(撮影/大野洋介)

 小泉純一郎政権で政府税制調査会会長を務めた一橋大学名誉教授の石弘光さん(80)は、2016年6月にすい臓がんのステージ4Bとわかった。すい臓がんは、プロ野球の星野仙一さんらと同じ難敵だ。だが、囲碁などの趣味を楽しみ、自らのがんを経済のように分析する。石さんに、元国立がんセンター総長の垣添忠生・日本対がん協会会長が聞いた。

*  *  *
垣添:約1年ぶりにお目にかかりますが、スキンヘッドになられましたね。

石:治療を始めたころはちょぼちょぼ髪があったけれど、面倒だから床屋でそってもらって。

垣添:よくお似合いですよ。

石:うちは護国寺が近く、坊さんがいっぱい歩いていて目立たないんだ(笑)。

垣添:2016年6月にすい臓がんと言われたときは、どう受け止めましたか。

石:79歳でしたからね。同じ年代の連中だって、何かしら異常があります。僕は小学校2年で終戦ですから、空襲だとか、見聞きしています。死に関しては、女房とも若いときから話していたんです。女房も達観していて、夫婦であまり悲壮感はないですね。「もう十分やってきた、がんならがんで受け入れよう」って。


垣添:なるほど。どんな治療を受けられましたか。

石:ステージ4Bで手術ができなかったので、抗がん剤です。最初の2カ月に集中的に投下したアブラキサンとゲムシタビンが奇跡的に効きましてね。がんが本当に小さくなったんです。腫瘍マーカーも、970から40近くまで落ちました(基準値は37以下)。その後も、主治医の伴先生(東京医科歯科大肝胆膵外科の伴大輔医師)に薬の間隔を調整していただきながら、抗がん剤を入れています。今年2月、抗がん剤の組み合わせを変えました。

垣添:副作用はどうですか。

石:体がだるくなって、QOL(生活の質)が落ちますね。特に抗がん剤を入れてから1週間ぐらいは。パンダみたいに目の周りが黒くなったり、湿疹が出たり。あとは便秘ですね。漢方が効きます。

垣添:食欲は?


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