「成長の礎はネットと広場」 イタリア・五つ星運動が躍進した理由 (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「成長の礎はネットと広場」 イタリア・五つ星運動が躍進した理由

山田厚史週刊朝日
リカルド・フラカーロ氏(山田厚史撮影)

リカルド・フラカーロ氏(山田厚史撮影)

──五つ星はインターネットで伸びた、と言われますが

 今度の選挙は「新旧メディアの戦い」とも言われました。我々はメディアという仲介者なしに、自分たちの主張を人々に伝えてきた。インターネットの登場で可能になったのです。「ルソー」というシステムを開発して組織内の意思疎通と決定を行い、候補者の選定もネット投票で決めました。しかし、我々の運動はネットだけではない。街頭を重視しています。ネットは相性のいい人を結びつけることに適していますが、意見の違う人をその気にさせることには向いていない。生身の人間が向き合って語ることが大事です。私たちは「ネットと広場で」によって、大きくなった。

──五つ星は「議員任期は2期まで」としていますが、ベテランが育ちますか

 有能な人は残すべきだ、という声をよく聞きます。しかし、議員は尻を切って活動する有権者の使用人です。定められた期間を全力で働くことが大事です。後任を育てることが必要になります。抱え込まずに次の人を育てることが、大事になります。地位を守るために後任を育てない政治家を見かけますが、五つ星はそうはならない。政治家から降りた人も、別の形で運動に参加できる。多くの人が政治家を経験することで民主主義は広がります。

〈五つ星運動〉
既成政党を批判し、直接民主主義を呼びかけるイタリアの政治団体。発展、環境主義、水資源、持続的な都市交通、ネット社会の五つの理念を重視する。人気コメディアンのベッペ・グリッロ氏の活動に端を発し、09年に誕生。13年の総選挙で108議席を得て第2党になり、18年3月の総選挙で第1党に躍り出た。リカルド・フラカーロ下院議員は、影の内閣の直接民主主義担当相として運動を支えている。


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