このお皿に並べられた花は、見て楽しむための飾りではなく、すべて食べて味わえるエディブルフラワーです。(撮影/写真部・岸本絢)
このお皿に並べられた花は、見て楽しむための飾りではなく、すべて食べて味わえるエディブルフラワーです。(撮影/写真部・岸本絢)

 見るだけでなく、そのまま食べられるエディブルフラワー。カラフルな花を使った料理がSNS映えすることもあって注目を集めている。

【フォトギャラリー】SNS映えで注目!食べられる花「エディブルフラワー」

「うちの農園では品種を調べ、毒性がない、さまざまな植物の花を育てています」とは東京・立川でエディブルフラワーを栽培するあみちゃんファームの網野信一さん。

「ベゴニアは酸味があり、ナスタチウムは辛みを感じます。味に特徴のある花もあるので、舌でも楽しめるんです」

 網野さんは、食べられる花が季節ごとに多くあることを知ってもらいたいと、この農園を始めたそうだ。

「一年中、それぞれの季節にあった花を安全に育てています。花だけでなく、茎も葉も食べられます」(網野さん)

エディブルフラワーの料理を提供するビストロ・ヴァン・マルシェの五戸雄也さんに、家庭でできる簡単なメニューを尋ねると、バーニャカウダがおすすめとのこと。

「エディブルフラワーは、その美しさを残すために生のまま使うのがいいでしょう」(五戸さん)

 花を活(い)けるように、できあがりをイメージしつつ、花と野菜をあまり重ねずに、広がるように皿に盛り付けると、テーブルに春を感じる花壇が誕生する。

「どんな花を使うか、色のバランスを考えて料理するのも楽しいですよ」(五戸さん)

 この春、エディブルフラワーで、文字通り料理に花を添えてみませんか。

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