ミッツ・マングローブ「男の乳首に市民権を与えた人たち」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「男の乳首に市民権を与えた人たち」

連載「アイドルを性せ!」

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ミッツ・マングローブ週刊朝日#ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツさんが今回とりあげるテーマは、「男の裸体」!(※写真はイメージ)

ミッツさんが今回とりあげるテーマは、「男の裸体」!(※写真はイメージ)

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「男の裸体」を取り上げる。

*  *  *
 私が10代の頃は、今ほど女性が男のカラダを性的に楽しむ文化がポピュラーではなかったため、テレビで拝める『動く男の裸体』といったら相撲かプロレスかボクシングか光GENJIぐらいでした。それらは若きホモの私にとって貴重な栄養源(オカズ)であり、ノンケの中高生が11PMやギルガメを観るように、こっそりとVHSにとり溜めていたものです。

 オリンピックなんてものはまさに『4年に一度のエロの祭典』であり、正月の箱根駅伝も高校サッカーも、とにかく露出の高い男子スポーツは興味のない振りをしながら血眼になって観る。お陰でスポーツに対する観察力と記憶力が培われていたようで、スポーツトーク番組などを5年近くやらせてもらっている次第です。やはり他人に言えない性を独り悶々と抱える時間というのは人生には大事なのかもしれません。とりあえず今の若いゲイちゃんたちは、少なくとも『オカズ』に困っていないことだけは確かです。

 それにしても、最近のテレビは男の裸に対して節操がない。もともと男性の方が脱いだり、裸を見られることに抵抗が少ないとは言え、ドラマにしろスポーツ番組にしろ『今夜、○○の乳首出ます!』的な煽りだらけです。もちろん昔からジャニーズ(郷ひろみを含む)は裸が衣装の一部でしたし、ふんどし一丁で歌う山本譲二、やたら風呂上がりのシーンが多い吉田栄作など、裸の絶対量はさほど変わっていないものの、男の裸体が女性にとっての『垂涎の的』として、これほどまでに市民権を得たのはいつ頃からでしょうか。今や東方神起や三代目 J Soul Brothersの乳首に女が「でへへ」となることは、何ら恥ずかしいことでもみっともないことでもなくなりました。女たちの恥じらいの決壊により、私のような男性陣もそのご相伴にあずからせて頂いている。そんな気分です。


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