「とにかく偽物対策。行政としてやらないといけない。ただ、我々には原資がないから、利用料を取らせていただいた」

 17日、東京・赤坂で期間限定で、本県をPRするスナック「くまちゃん」がオープンし、蒲島郁夫・同知事がくまモンと共に登場。

 地元企業の反発についてこう語った。

「海外の販売がまだ少ない。くまモンのブランドが海外に展開されて、価値がさらにあがり、メイドイン熊本が世界に広がっていく。長期的には大きな価値をうむと私は考えている。企業にはきちっと対応していきたい」

 一方、制度を管理するアサツーディ・ケィの担当者は、「県の方から要望がありましたら変更の協議はさせていただきます」と答えた。

 くまモン人気の拡大路線が、皮肉にも、これまで支えあった県内企業からの猛反発にあっている今回の事態。この騒動で、くまモンのイメージが悪化し、ブランド価値が下がっては元も子もないのではないか。(本誌・大塚淳史)

週刊朝日 2018年2月2日号より加筆