謙虚さには「回転寿司が一番」!? 春風亭一之輔の持論 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

謙虚さには「回転寿司が一番」!? 春風亭一之輔の持論

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

このエントリーをはてなブックマークに追加
春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。JFN系FM全国ネット「サンデーフリッカーズ」毎週日曜朝6時~生放送。メインパーソナリティーで出演中です。

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。JFN系FM全国ネット「サンデーフリッカーズ」毎週日曜朝6時~生放送。メインパーソナリティーで出演中です。

謙虚さには「回転寿司が一番」!? 春風亭一之輔の持論(※写真はイメージ)

謙虚さには「回転寿司が一番」!? 春風亭一之輔の持論(※写真はイメージ)

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は、「謙虚」。

*  *  *
「お前は横柄で偉そうだ」と、言われることがある。

 そんなつもりはまるでないのに、どうも他人様にはそう見えるらしい。

 誹謗中傷に等しい。悔し涙にくれながら、周りを見返してやろうと考えた末、謙虚さを身につけるには「回転寿司が一番」という結論に至った。

 回転寿司は人間のむき出しの欲望が交差するところ。寿司がのるベルトコンベアは、欲望を覆い隠す上っ面を剥がす電動サンダーだ。

 まる一日飲まず食わずで、回転寿司に行ってみてください。おのれのエゴの出っ張り加減に驚くはずだから。

 時分どきの人気店に行こうものなら、ちょっとの列でもイライラしがち。よくない。空腹の時間が延びるだけ、より美味しく頂けるんだと思いたい。これが、THE・謙虚。

「どうぞ、こちらへ!」。好きなとこに座らせてくれよ、と思いがちだけど、立ち止まって考えてみる。

「店員さんが働きやすい→接客しやすい→客も快適」

 となりやしないか。ディス・イズ・謙虚。

 お茶の粉。「スプーン一杯で十分です」との注意書き。一杯以上入れちゃう人。信用しましょうよ、お店がそう言ってるんだもの。「一杯以上入れると濃すぎて胃が荒れます」と、書きたいはずなのに書かないお店の配慮もザッツ・謙虚。

 醤油も、必要な分だけを小皿に注ごう。足らなくなったらまた足せばいい。ごちそうさまと同時に小皿がキレイになったらベスト・謙虚。

 いかに空腹でも「我先に!」という態度はダメ。様子を見計らって、落ち着いてハッキリと通る声で注文。一皿食べきらないうちに何枚も立て続けに注文するのは寿司が乾いてしまう。一枚食べたら、また一枚。コツコツ謙虚に皿を積み重ねたい。

 ガリは食べ放題だからって食べすぎはよくない。

 甘酢と生姜の辛みで口のなかがいっぱいになって、寿司の味がわからなくなるほど食べたら元も子もない。確かにガリは美味い。そして口に運びやすい気楽な存在。そんなフレンドリーなガリに対しても謙虚でいられるかどうか、我々は試されているのです。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい