キレる老人の“脳の仕組み”を医師が解説「理性と生命力が低下し…」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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キレる老人の“脳の仕組み”を医師が解説「理性と生命力が低下し…」

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赤根千鶴子週刊朝日#ヘルス
築山節(つきやま・たかし)/1950年生まれ。公益財団法人河野臨床医学研究所附属北品川クリニック所長。著書『定年認知症
にならない 脳が冴える新17の習慣』(集英社)は、57万部を超えるベストセラー

築山節(つきやま・たかし)/1950年生まれ。公益財団法人河野臨床医学研究所附属北品川クリニック所長。著書『定年認知症 にならない 脳が冴える新17の習慣』(集英社)は、57万部を超えるベストセラー"

脳機能の三層構造/イラスト・坂本康子(週刊朝日 2017年11月24日号より)

脳機能の三層構造/イラスト・坂本康子(週刊朝日 2017年11月24日号より)

脳が冴える新17の習慣

築山 節 著

978-4087815610

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 それでもゴネる老人の声に別の老人がキレる。

「うるさいぞ! 待ち時間が長くてイライラしているのは、あんただけじゃない」

「なんだとお!」

(か、勘弁して~!)。唯子さんの神経は日々、すり減る一方である。

 人は、年をとるとどうしてこうキレやすくなってしまうのだろうか。

「脳は三つの階層構造でとらえると、全体の活動イメージがわかりやすいと思います。老人になるとキレやすくなるのは、理性の中枢(第三層)が衰えてくるからです」

 と、脳神経外科専門医の築山節さん。築山さんは今まで1万人以上の、脳の病気の患者の診察治療に携わってきた。

「会社勤めなどをして社会的な制約があるうちは、理性の中枢(第三層)は常に鍛えられているので、人は『我慢』もできるのです。しかし定年などによって、社会的な圧力からある程度自由になると、理性の働きが一気にダウンしてきます。また年齢と共に、生命の中枢(第一層)の働きも落ちてきます。生命の中枢は、睡眠と覚醒、体温調節など、生きていくために必要な機能をつかさどる“生命の土台”です。しかし加齢と共に人間は体力がダウンし、疲れやすくなってくるでしょう? また生命の中枢の回復力も衰えてくるので、人は徐々にものごとを考えられなくなってくる。そして考えられなくなってくるから、キレてしまうのです」

(エディター・赤根千鶴子)

週刊朝日 2017年11月24日号より抜粋


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