──そんなAKIRAさんに、あえて苦言を呈するなら?

 無理しないでほしいですね。僕ですら、いろんなプレッシャーを感じるくらいですから、AKIRAさんが抱えているものが、きっとあると思うんですよ。それを僕らに言うことはありませんけど。

──岩田さんは俳優としてはもちろんですが、「EXILE」「三代目 J Soul Brothers」のパフォーマーとしても活躍されています。ダンスが好きでEXILEのオーディションを受け、パフォーマーとなられたわけですが、好きなことを仕事にしている、という感覚でしょうか。

 そうですね、楽しいです。もちろん、しんどい部分もありますよ。ベストパフォーマンスを更新していく作業ですから。比べていいのかわかりませんが、アスリートの方が記録を更新していく、みたいな感覚はあります。

──ライブや映画では肉体美を披露されています。先ほどジム通いのお話も出ましたが、かなり鍛えていらっしゃるのでしょうか?

 今はドラマや映画が入っていない時期なので、毎日トレーニングしています。一日一つのパーツを攻めるんですよ。肩の日、胸の日、という感じで。パーツごとに休ませないと、効率よく筋肉がついていかないんです。マニアックですよね(笑)。

──俳優としてパフォーマーとして、この先目指したいものは?

 コアというよりは、マスに活躍したいと思っています。EXILEって、アーティスト気質な人間が多いんですよ。自分がやりたいこと、表現したいものを貫き通していくような。そういうなかで僕は、自分を応援してくださる方が見たいと思う役柄、楽しんでくださるような表現がしたい。バランスが大事だと思うんですよ。コアなことだけやっていくと、理解できない人、ついてこられない人が出てきてしまうかもしれない。僕は歌も歌わないし、自分の身一つで個人で勝負できることといったら、作品の力を借りた役者活動になるんですよね。後輩たちもどんどん増えてきて、僕も事務所のなかでは中間管理職的な存在になってきました。だから自分がマスに向けた活動で輝くことで、一つの道を作りたいというか。下の世代に、夢を与えられるような存在になりたいと思っています。

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