Q.気象予報士の魅力


同じ天気の日はないので、飽きません。予報が外れても当たっても、毎日答え合わせができる。「どうしてこんな形の雲ができるんだろう?」って調べたり。気象予報士になったことで、一生退屈な時間を過ごすことがないと思います。

Q.好きなお天気・気象現象
夏が終わって秋に変わるとき。夏の雲と秋の雲が同居する空を「行き合ひの空」というんですけど、もくもくっとした夏の雲と、羊雲やウロコ雲など秋を代表する雲を一緒に見ることができます。

Q.自分を天気にたとえると?
「晴れのち晴れ」。昔、地方局でキャスターをやっていたときに、私のブログに上司がつけてくれたタイトルなんです。実際は「晴れ時々曇り、局地的雷雨」だったりするんですけど(笑)。晴れのち晴れを目指しています。

Q.秋冬天気予想
10月後半までは曇りや雨の日が多くなる予想。さらに南の海上には台風のたまごがポコポコできています。10月はまだ台風シーズンが終わっていません。ただし、天気予報は外れる……というか、ズレることがあります。気象庁のホームページには週間天気予報の信頼度がA・B・Cで記されているので、そのあたりもご参考に。冬は、関東は平年並み、北日本はやや暖かく、西日本はやや雪が多い予報。西日本の日本海側は雪には慣れているとはいえ、ドカ雪には慣れていない。予報を見つつ、ご注意を!

■斉田季実治(NHK「ニュースウオッチ9」)
クリス松村、マツコ・デラックスがファンを公言するイケメンキャスター

Q.気象予報士の魅力
命を守る情報を伝えることができるところ。前職は報道記者で、災害の現場にも取材に行きましたが、災害が起きてから伝えることが主な仕事になってしまう。今は災害が起きる前に、対策や予想を伝えることができる。やりがいを感じています。

Q.好きなお天気・気象現象
大気光学現象を見るのが好きです。虹とか日暈(ひがさ)とか。ブロッケン現象は登山中によく見えると言われていますが、飛行機に乗っているときもよく見えるので、必ず確認します。写真が趣味なので、そういった現象を見かけるとカメラにおさめます。

Q.自分を天気にたとえると?
うーん(しばし考える)。晴れ時々曇り、ところにより雨で雷を伴う、ですかね。

Q.秋冬天気予想
11月、12月は北日本を中心に暖冬の傾向があります。でも、冬の長期予報ってあまりあたらないんですよ(笑)。北極側からどのように寒気が下りてくるのか予想する方法は、まだ確立されていないんです。ぜひ習慣的に天気予報を見ていただきたいですね。楽しく伝えられるよう、工夫していきますので。

(取材・構成/本誌・野村美絵)

週刊朝日 2017年10月27日号