室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
(c)小田原ドラゴン
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『ステルス遊説』で批判を浴びる安倍晋三首相。その姿勢に作家の室井佑月氏は怒りを露にする。

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 昨日(10月7日)は、ニコニコ生放送の『ネット党首討論』を観た。今朝(8日)はフジテレビの『新報道2001』、NHKの『日曜討論』を観た。でもってこれから日本記者クラブでの『党首討論会』を観るでしょ。それで明日(9日)、TBSの『NEWS23』の党首討論を観なきゃね。

 それにしても素朴な質問なんだが、番組側が決めたテーマの中に『森友学園・加計学園』のいわゆる安倍政権の権力の私物化に関して、がないのはなんで?

 安倍首相は『モリ・カケ』の質問を嫌がり、臨時国会の冒頭で解散をした。国会閉会中にも、新たな証拠がバンバン出て来ているのに。全12話の連ドラを、10話あたりで打ち切られた感じだ。

 冒頭解散の後、安倍さんはテレビ番組に出まくって、逃げたわけじゃなく、そこの誤解の部分は選挙戦で丁寧に答えていく、ってなこといってたけどさ。

 しかし、安倍さん、街頭演説で事前に場所を教えない、『ステルス遊説』を展開しているんだとか。

 おかしいよね。一人でも多くの有権者に発言を聞いてもらいたいから、街頭演説するんじゃないの?

 やっぱ、あれか。7月の都議選で街頭に立ったとき、反安倍のプラカードを掲げた集団が訪れ、演説中に野次られたトラウマがあるからかしら。

 その際、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と思わず発言してしまい、テレビで取り上げられたりしたからな。

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室井佑月

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室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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