北海道は元々リベラルが強く、立憲民主関係者は『ビュンビュン追い風が吹いている』とホクホク顔。比例復活も合わせ全員当選もと息巻いている。一方、希望陣営は小池氏のポスターにも反響がなく困惑。小池氏の応援を要請しようにも、連絡がつかないとか」

 北海道11区では故・中川昭一氏の妻で不倫報道もあった中川郁子氏と、陸山会事件で有罪判決を受けて公民権停止中の石川知裕元衆院議員の妻で元アナウンサーの石川香織氏が対決する。

「知裕氏は10月24日に公民権が回復するため出馬に向けたパーティーを準備していたが、解散がわずかに早く断念。急遽、妻が出馬することになった。同情票も期待できそうで、結果的には追い風となった」(前出の地元政治記者)

 東北は昨年の参院選では野党共闘が機能したが、希望の登場により今回は共産党も候補者を立て、混戦模様となっている。

 岩手3区では小沢一郎氏が無所属で出馬し17度目の当選を狙う。元地元小沢陣営幹部の男性が語る。
「『剛腕』時代を知る支持者は高齢化しており、選挙のたび票を減らしている。かつての盛り上がりはない。自民とどっちに入れようか迷っている人が多い」

「ゲス不倫」宮崎謙介元衆院議員の元妻でもある山形3区の加藤鮎子氏。父・紘一氏から引き継いだ地盤は盤石かと思いきや、逆風に見舞われている。

「希望元職の元酒田市長・阿部寿一氏はかつて自民からの出馬を模索した経緯があり、保守派が分裂している。接戦が予想されます」(山形県の自民関係者)

(本誌・村上新太郎、小泉耕平、上田耕司、亀井洋志、直木詩帆/西岡千史)

週刊朝日 2017年10月27日号