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 昨年解散したSMAPの元メンバー稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)が、9月8日にジャニーズ事務所から独立した。中居正広(45)、木村拓哉(44)は事務所に残り、1988年のSMAP結成からともに歩んできたメンバーが、それぞれの道を歩み始める。

 事務所の公式サイトでは、独立する3人のページを閉鎖することが9月4日に発表された。

「長きに渡り、皆さまより温かいご声援を賜りましたこと、タレントをはじめ、スタッフ一同大変感謝しております。これからも、それぞれの活躍を温かく見守っていただけますと幸いです」

 3人は芸能活動は続ける。テレビのレギュラー番組も、稲垣の「ゴロウ・デラックス」(TBS系)など、ほとんどが当面継続する。香取の「SmaSTATION!!」(テレビ朝日系)は2001年から続く長寿番組だったが、9月いっぱいで終了する予定だ。

 残る中居と木村も、テレビや映画などで引き続き活躍している。

 芸能評論家の三杉武氏は、独立組の仕事が、すぐに減ることは考えにくいと説明する。

「国民的人気を誇ったメンバーですから、これからも需要はあるでしょう。稲垣さんは映画『十三人の刺客』でヒール役、ドラマ『不機嫌な果実』で不倫される夫役など、役者としての新境地を切り開いている。草なぎさんは司会から俳優までマルチにこなしますし、香取さんはコンサートの演出などでも活躍が期待されます」

 ただ、3人とも「順風満帆」にいくかどうかは見通せない。芸能ジャーナリストの片岡亮氏はこう指摘する。

「ジャニーズ事務所にとって3人の独立はすでに『終わったこと』でしょうが、テレビ局関係者やほかの芸能事務所にとっては、どう対応するべきかこれからの問題。立場を決めるのが難しく、ピリピリした状態が続いています。彼らがジャニーズに配慮して、独立組との仕事を控える可能性はあると思います」

 3人の新たな所属事務所は明らかになっていないが、片岡氏は、

「今のところ決まった窓口がない状態が続いているようなので、テレビ局が直接本人に連絡しているのではないでしょうか。しばらくは今の仕事の継続が、活動の中心になると思います」

 国民的アイドルとして第一線で活躍してきた3人。更なる飛躍が見られるのかどうか、多くのファンが見守っている。(本誌・直木詩帆)

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