ミックと喧嘩してでもキースが欲しがった伝説サックス奏者 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミックと喧嘩してでもキースが欲しがった伝説サックス奏者

連載「知新音故」

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小倉エージ週刊朝日
(左から)ミック・ジャガー、ミック・テイラー、キース・リチャーズ。1人おいて、ジム・プライスに抱き上げられるボビー・キーズ

(左から)ミック・ジャガー、ミック・テイラー、キース・リチャーズ。1人おいて、ジム・プライスに抱き上げられるボビー・キーズ

「ブラウン・シュガー」などの名演で知られるボビー・キーズ

「ブラウン・シュガー」などの名演で知られるボビー・キーズ

『“6人目のストーンズ”と呼ばれた男~ボビー・キーズ・ストーリー』

『“6人目のストーンズ”と呼ばれた男~ボビー・キーズ・ストーリー』

 ボビー・キーズも、フレンズ時代のホーン・パートナーだったトランペット奏者のジム・プライスとともにデレク&ザ・ドミノスの録音に参加する、という話からイギリスに呼び寄せられた。

 ところが、空港で2人を出迎えたのはビートルズのローディを務めていたマル・エヴァンス。連れていかれたのはジョージ・ハリスンの邸宅であり、以来、ジョージの『オール・シングス・マスト・パス』に参加することになる。

 そんな折、ロンドンでまたもやミック・ジャガーと出会う。デラニー&ボニー&フレンズに注目し、当時、アメリカの最新のソウル・ミュージック、ことにホーン・セクションに関心を持っていたミックには、ボビー・キーズは見逃せない存在だった。

 ボビーとジムはデラニー&ボニー&フレンズ時代、オクターブのユニゾン奏法やゴスペル的な要素も採り入れた独特のスタイルを実践。従来のソウル・レビューとは異なる点がミックの興味をそそったようだ。

 ミックはボビーとジムを『スティッキー・フィンガーズ』の録音に招き入れる。続く『メイン・ストリートのならず者』の録音にもかかわり、72年のツアーに起用された。

 本DVDでは、ボビー自身がその足跡を語るだけでなく、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ミック・テイラーといった新旧のストーンズをはじめ、ボビーとかかわりのあったミュージシャン、ジャーナリストがその人柄や功績に触れている。

 ストーンズに誘い入れたのはミック・ジャガーだが、キースはボビーと誕生日が同じということもあり、ミック以上に親密な仲となった。キースは「悪友だね!」と言い、「オープンで正直、とことん楽しむタイプ。それでいて常に努力を惜しまない」とボビーを評する。


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