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高畑充希の「イライラ感がむしろいい」 ドラマ「過保護のカホコ」ウケる理由

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(c)カトリーヌあやこ

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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「過保護のカホコ」(日本テレビ系 水曜22:00~)がウケる理由を分析する。

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「痛いと私はブチャくなる」と、不細工変顔を決める高畑充希が、なぜかイラッとくる頭痛薬CM。そのイラッと感を存分に活用しているのが、このドラマだ。

 あまりに過保護で育ったため、大学生なのに幼稚園児みたいなカホコ(高畑)。毎朝、母親の泉(黒木瞳)に起こしてもらい、着る服を選んでもらい、弁当を渡され、車で駅まで送ってもらう。困った時には、小型犬のように潤んだ目を見開いて、プルプルと震える。

 もうその行動、表情がいちいち絶妙なイライラ感を醸し出すのだ。そもそもなんで「ブチャくなる」にイラッとくるかというと、達者すぎるの、変顔が。「女優だけど、ここまでできちゃうんですよ」的変顔なの。

 演技も変顔も達者な彼女が、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」のヒロインのような、しっかり者のお姉さんを演じると、「しっかり」が達者すぎて飽和状態に陥りがち。けれど今回は、浮世離れした真っ白なカホコのあふれんばかりのイライラ感が、むしろいい。

 遊川和彦脚本のドラマは、いつもどこか残酷で不思議な童話みたい。「女王の教室」の教師(天海祐希)は怖い魔女のようで、「家政婦のミタ」の家政婦(松嶋菜々子)はカバンから何でも取り出す魔法使いのよう。


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