A:自分からやりたいっていう人ほど引っかき回すケースも目立つんです。派閥をつくるのも、大抵はボスママなんですよね。

B:ボスママは、先生より存在感があったりするから怖い。権力を握ったと勘違いして、わが物顔で怒鳴り散らすような人もいた。

C:家にこもっていたような人がPTA役員を務めて「手下」ができると、おかしくなっちゃうことが多い。PTAにのめり込んで子供や旦那を放ったらかして、家庭が崩壊する人もいるんだ。

B:PTA会長会や小P連(小学校PTA連合協議会)との交流会で使う予算の多さにも驚く。結婚式場みたいな場所で、平日の夜に1人8千円で飲み放題とかね。

C:2次会、3次会までPTA会費から払うのはおかしい。会長が先生と旅行したときの代金までPTA会費で出していたことを知ったときは、「冗談じゃねぇ」と、300人ぐらいの保護者から署名を集めて抗議した。それで無駄遣いはなくなった。

B:交流会という名の飲み会に参加したら、やりたくもない寸劇をやらされ、歌を歌わされて(苦笑)。

C:PTAの懇親会にコンパニオンが来たこともあって、「それはいらねえだろ」と怒った。

A:PTA不倫もけっこう多いんですよ。定期的に会って、飲み会も開いて、同じ活動していると、そこで疑似夫婦関係になっちゃう人もいます。

C:あるある。離婚して再婚しちゃう人もいるからね。下手すると、すれ違い生活の旦那さんより会話が多くなるから。あの奥さんがいるならPTAやろうと入ってくる不届きなのもいる。

D:いったい、なんのためのPTAなのか……。

<今回の座談会出席者>
A(40代女性・ライター)子供は3人。小学校と中学校のPTA役員、会長を経験。PTAをやりやすくする改革を進めてきた。
B(40代女性・パート・シングルマザー)子供は2人。PTA役員を3年務めた。
C(50代男性・自営業)子供は2人。PTAの会長、副会長などを10年以上務める。PTAの無駄や悪しき習慣を積極的に改革・改善してきた。
D(40代女性・建築家)子供は1人。役員や副会長を担当して4年目になる。

週刊朝日 2017月4月14日号