「おかしいと思ったことがあっても目をつぶって我慢している人も多く、誰も興味のないイベントや、時間と労力の無駄が多い活動が、前例踏襲で続けられている。PTA会員の連絡先を書く欄がひとりだけというのもよくある話で、父親の存在を学校が無視しているのも問題です。

 でも子供のために何かやりたい男性もいるので、そういう有志が集まって“おやじの会”といった任意団体をつくり、独自のイベントや子供のパトロール活動などをやっているわけです。そっちはやりたい人だけが集まってやっているので、自由で楽しそうなんですよ(笑)。PTA活動も本来はそのようにやりたい人が楽しくやるべきだと思います。やりたくないことを無理やりやらされるから、おかしなことになってしまうんですね」

 旧態依然としたストレスだらけのPTAで、黙って我慢しながら子供の卒業まで乗り切るか? おかしいと思ったことは声に出して、改革に乗り出すか?

 いずれにしても道は険しい。入学シーズン、それでもPTAやりますか?

週刊朝日 2017月4月14日号