井ノ原:結成当時、「そんな下の子と?」「そんな先輩と?」という思いがそれぞれにあって、その構図こそジャニー(喜多川)さんの狙いだった。でも30歳超えたら、もう同い年みたいなもんだよね。カミセンは年下だけど、僕なんかよりいろんなものを見ていて、それをグループに持ってきてくれる。

岡田:グループってメンバーに同じ価値観を求める時期があるけど、長くやっているうちに「みんなバラバラだよね」「でもうまくやりたいよね」となってきた。バラバラであることを認めあっているのが、V6の強みかもしれない。

井ノ原:一人ひとりがグループにしがみつくことなく活躍しながら、心の奥底、深いところではグループを大切にしている。事務所の仲間で集まるときも、V6は目立たない位置にいたりする(笑)。でもそういう引っ込み思案なところが、V6の良さなんじゃないかな。

坂本:一昨年、結成20年だったけど、こんなに続くとは思わなかった。結成当時は30代、40代のアイドルグループなんていなかったし。

三宅:求めてくださる方がいたからこそ、だよね。

森田:ファンの方に楽しんでもらうためには、まず自分たちが楽しまないと。

長野:特別な目標はないけど、みなさんに「V6っていいな」と思ってもらえるよう、発信し続けたい。

坂本:逆に今の状態をこれから先、10年、20年とキープできたら、すごいことだと思う。「V6って、まだやってるんだ」って言われるくらい、ずっと続けたいね。

週刊朝日 2017年3月17日号