瀬戸内寂聴が「あんなに男運のない人はいないね」という女優とは (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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瀬戸内寂聴が「あんなに男運のない人はいないね」という女優とは

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瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)/1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。73年、平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞。98年に『源氏物語』の現代語訳(全10巻)を完結。06年文化勲章を受章。『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『比叡』『手毬』『求愛』など著書多数 (撮影/東川哲也・写真部)

瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)/1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。73年、平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞。98年に『源氏物語』の現代語訳(全10巻)を完結。06年文化勲章を受章。『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『比叡』『手毬』『求愛』など著書多数 (撮影/東川哲也・写真部)

林:今日は私のことより先生のお話を(笑)。先生は得度された後も、ものすごくお忙しかったでしょう。先生の人生で暇なときって……。

瀬戸内:ない。

林:今も引っ張りだこですもんね。

瀬戸内:今の若い秘書が賢くて、「こんなに働いたら死んでしまう」と、近頃は何でもかんでも断ってしまうの。私は「ああ、惜しいな」と思って、後でひそかに電話をかけて引き受け直したりして怒られてる(笑)。

林:昨年の10月には有馬稲子さんと公開対談されてましたよね。有馬さんもすごくおもしろい方。

瀬戸内:ものすごく生真面目な人なの。今でも美しいし。でもあんなに男運のない人はいないね。

林:先生は男運がよかった?

瀬戸内:外から見たらいい男じゃなくてもね。私が若い男と一緒にいるときに、有吉佐和子さんが来たんです。そしたら後で「瀬戸内さんの男を見た。どうしてあんなにつまらない男と一緒にいるんだろう」って言いふらしたんですよ(笑)。でも私はいいと思ってたの。今でも一番心に引っかかるのは、その男ね。

林:まあ。

瀬戸内:だって私と別れた後、自殺したんだもん。私と別れてしばらくして首吊ったの。もしも私とそうならなかったら、普通に生きて穏やかな一生を送っただろうなと思って。

週刊朝日 2017年3月3日号より抜粋


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