「多くの人は、自分でも驚く量の添加物、砂糖を超加工食品から摂取しているはずです。理想的な食事は、玄米に焼き魚、味噌汁、納豆、お新香の和食。60歳を過ぎたら外側より内側の美しさが大切。健康を保つ上で最も大事な食事をおろそかにしてはいけません」

 話題の糖質制限ダイエットは、「溌剌(はつらつ)力」を奪うという声もある。男性医学(メンズヘルス)を専門とする順天堂大学大学院医学研究科教授の堀江重郎さん(泌尿器外科学)は言う。

「糖質制限ダイエットでやせたけれど、見た目が老けてしまったという人も多い。これは糖質制限によるホルモン物質の低下が主な原因です。年をとればなおさら、きちんと糖質をとりながら運動をすることが大事。安直に糖質制限すると、活力を奪いかねないので注意してほしい」

 日本抗加齢医学会理事長を務める慶応義塾大学医学部教授の坪田一男さん(眼科)は、1日2リットルの水分摂取を推奨する。

「現代人は水分が不足しがち。渇いてから飲むのでは遅い。食事で500ccの水分は摂取するとして、残り1.5リットル(500cc×3)を1日の中にうまく配分してとること。水分をしっかり補給していれば、体調が整いやすくなりますよ」

週刊朝日  2017年2月10日号より抜粋