1946年、米国生まれ。67年、米陸軍に所属して、ベトナム戦争を経験。その後、ニューヨーク大学でマーティン・スコセッシ監督に映画を学ぶ。脚本家として活躍するが、86年の映画「プラトーン」では監督も務め、アカデミー賞作品賞などを受賞=1月18日、新作「スノーデン」の日本公開に先立って来日し、会見(撮影/写真部・堀内慶太郎)
1946年、米国生まれ。67年、米陸軍に所属して、ベトナム戦争を経験。その後、ニューヨーク大学でマーティン・スコセッシ監督に映画を学ぶ。脚本家として活躍するが、86年の映画「プラトーン」では監督も務め、アカデミー賞作品賞などを受賞=1月18日、新作「スノーデン」の日本公開に先立って来日し、会見(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 今月18日、新作「スノーデン」の日本公開に先立って来日し、会見したオリバー・ストーン監督。ファッションデザイナーのドン小西氏がそのファッションをチェックした!

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 社会派監督だけに、この人って、くたびれてるけど味わい深いジャケットスタイル、みたいなイメージがあったんだよ。ところが、この日のスーツを見て、あれっ?と思ったね。米国で大手が配給してくれない新作映画を、日本でヒットさせるぞっていう気合の表れかね。妙にスーツの上着がビシッとしているんだよ。

 で、もうひとつ、それ以上に気になったのは、上着とは対照的なシワだらけのズボン。これってどっかで見たシワだと思ったら、今日も電車の中にいたよ。スーツのズボンの下にポリエステルのタイツやももひきをはいて、静電気でズボンがシワだらけになってるお父さんがさ。上質なウールほど、化学繊維とこすれると、まとわりついてヘンなシワができる。そんなももひきシワと見たね。

 ま、70歳の体に日本の寒波がこたえるのはわかるけど、暗いうちから出勤する日本のお父さんじゃないんだもの。会見の間くらいももひきを脱いで、スーツを全身ビシッと見せてほしかった。それか静電気除去スプレーのひとふきも、意外に効くのでおすすめです。

週刊朝日 2017年2月3日号