セブン&アイ名誉顧問鈴木敏文氏がつぶされた理由 創業家回帰への警告

2017/01/23 11:30

 三菱出身者に会社を譲ったのは、この先もライフが生き残るためだ。

「鈴木敏文さんがいなかったら、イトーヨーカ堂だってどういうふうな運命になっとったかわからんね。うちだって岩崎社長に任せなかったら、今の時代にあるかどうかわからん。百貨店を見てください。ピーク時は10兆円近くあったのに、今や6兆円をキープできない。弱い動物だって必死に生きている。人間、企業だって、必死にこの先どうなるんだろうと、常に思ってないとね、生き残ってはいけませんよ」

 90歳の清水氏だが、今も毎日、出勤し、杖をついて店舗の視察にも行く。

「もうあちこちボロボロ。糖尿病だし、年いって、目にいっている血液がなくなって、左目は失明して見えないから真っ暗。耳は補聴器だし、家へ帰ると入れ歯を取りますよ」

 長寿の秘訣は何なのか?

「もう20年近く、午前6時30分から『ラジオ体操』を聴きながら体操しています。でもね、元気の秘訣は仕事を続けること」

 激動の時代を生き抜いて御年90、まだまだ現役を続ける。(本誌・上田耕司、森下香枝)

週刊朝日  2017年1月27日号

1 2 3

あわせて読みたい

  • 田原総一朗「常に顧客目線だった『流通の神様』に何が起きたのか」
    筆者の顔写真

    田原総一朗

    田原総一朗「常に顧客目線だった『流通の神様』に何が起きたのか」

    週刊朝日

    4/22

    セブン&アイHD鈴木会長の“駄々っ子”退任 お家騒動も株価急反発の真相

    セブン&アイHD鈴木会長の“駄々っ子”退任 お家騒動も株価急反発の真相

    週刊朝日

    4/13

  • セブン鈴木前会長の次男取締役退任へ、存在感強める創業家の力

    セブン鈴木前会長の次男取締役退任へ、存在感強める創業家の力

    AERA

    12/29

    セブン&アイ鈴木会長 突然の辞任も「外堀」は埋まっていた?

    セブン&アイ鈴木会長 突然の辞任も「外堀」は埋まっていた?

    AERA

    4/11

  • ライフ・清水信次会長「政財界交友録」蓮舫氏の父、祖母との絆

    ライフ・清水信次会長「政財界交友録」蓮舫氏の父、祖母との絆

    週刊朝日

    1/23

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す