食べるときには臭い消しのためウイスキーをかけるというのが、いかにもスコットランドらしい。

「うちの場合は、ナツメグやオールスパイスなどの香辛料を強めて、食べやすいようにしています。また胃袋は使わないで、ひき肉状に調理したハギスの上にニンジンのピューレとマッシュポテトをのせて、日本人の方に好まれる独特の出し方をしています」(荒谷慎之介店長)

 スコッチのほか、黒ビールとも相性がいい。

【BrewDog Roppongi】東京都港区六本木5‐3‐2 斉藤ビル1F/営業時間:17:00(土日祝15:00)~23:00食事L.O.、 23:30ドリンクL.O./定休日:年始のみ

■【フランス】切り分けた焼き菓子の中から「当たり」が出れば王様に

 厳密にいうと正月ではなく、キリストの生誕を祝うエピファニー(公現祭)の日である1月6日に、「ガレット デ ロワ」という焼き菓子を食べる。アーモンドクリームをパイ生地で包んだもので、コーヒー、シードル、シャンパンといただく。

「中には、フェーブ(陶製の人形等)が1個入っていて、切り分けて食べたときにそれが入っている人が王様・女王様に。王冠をかぶって、いろいろと命令をしてもいいんですよ。南フランスではガレットではなく、ロワイヨームという王冠形をしたブリオッシュ生地のお菓子を食べます」(ブランドコーディネーターのルーシーさん)

RITUEL par Christophe Vasseur 東京都港区北青山3‐6‐23/営業時間:8:00~19:00(土日祝は9:00~)/定休日:不定(1月1日は休、12月31日、2~3日は時短営業)

週刊朝日  2017年1月6‐13日号