右から広島カープの鈴木誠也選手、山尾志桜里民進党衆議院議員、タレントの平愛梨さん(撮影/写真部・長谷川唯)
右から広島カープの鈴木誠也選手、山尾志桜里民進党衆議院議員、タレントの平愛梨さん(撮影/写真部・長谷川唯)

「まさか」が続出した2016年。新語、流行語を彩った5人のファッションをファッションデザイナーのドン小西氏がチェック! この一年を振り返ります!

【神ってる】鈴木誠也(広島カープ選手)
地元密着のチームだけに、あか抜けてはいかんという規則でもあるのかね。ピタピタスーツでトレンドを意識したサッカー選手と比べると、あまりにパッとしない。青年会議所の新人かと思ったじゃん。この言葉が大賞というのも、まさかのひとつ

【保育園落ちた 日本死ね】山尾志桜里(民進党衆議院議員)
名もなき庶民のブログからこの言葉を拾い、国会で取り上げたのは革新的だと思うよ。でもダサい原色ジャケットとか、ファッションは昔の女性議員そのまんま。この言葉の受賞が物議を醸したのは、彼女のファッションの説得力のなさも一因?

【アモーレ】平愛梨(タレント)
ヒョウ柄のギョッとするパンプスで、何の変哲もないレースの白いワンピースに個性を出したつもりだろうが、32歳にしちゃコクがなさすぎ。サッカー選手・長友佑都との恋愛で手に入れた“アモーレバブル”。しっかりつかんで、お幸せに!

【盛り土】小池百合子(東京都知事)
「盛り土」での授賞式は欠席だったけど、間違いなく今年の顔。今や中高年女性のファッションリーダー的存在にもなっている。古い体制と戦いますわよ、と言わんばかりのジャケットとスカートが定番だが、アクセサリーやスカーフ使いに技あり

【ゲス不倫】宮崎謙介(衆議院議員[当時])
妻の出産直前の不倫で新語「ゲス不倫」の意味を、身をもって教えてくれた。2月の謝罪会見には、誠実さや若々しさがにじみ出るスーツで登場。ただし、上着はピシッとしてるのに、下半身がヨレヨレ。この人の人となり、そのものだよね

週刊朝日  2016年12月30日号