ウエイトリフティング選手 三宅宏実(みやけ・ひろみ)/1985年、埼玉県生まれ。いちごウエイトリフティング部所属。中学3年のときに見た2000年シドニー五輪をきっかけに重量挙げを始める。女子重量挙げ48キロ級で12年ロンドン五輪で銀メダル、16年リオデジャネイロ五輪は銅メダルを獲得。女子48キロ級および53キロ級の日本記録保持者(撮影/写真部・加藤夏子)
ウエイトリフティング選手 三宅宏実(みやけ・ひろみ)/1985年、埼玉県生まれ。いちごウエイトリフティング部所属。中学3年のときに見た2000年シドニー五輪をきっかけに重量挙げを始める。女子重量挙げ48キロ級で12年ロンドン五輪で銀メダル、16年リオデジャネイロ五輪は銅メダルを獲得。女子48キロ級および53キロ級の日本記録保持者(撮影/写真部・加藤夏子)

 リオ五輪ではスナッチ、ジャークともにもう後がない状態の3回目で見事成功させ、満身創痍の状態で銅メダルを獲得したウエイトリフティングの三宅宏実選手。最近では、ドラマ「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」の出演でも注目を集めています。出演への経緯を作家・林真理子さんに語ってくれました。

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三宅:もうお恥ずかしいです。無理やりねじ込んでいただいて(笑)。

林:菅田将暉さんのファンだったの?

三宅:というか、日本テレビの「カラダWEEK」という企画で、アスリート3人がそれぞれドラマに出たんです。オリンピックが終わってそういうご褒美をたくさんいただいています。競技が始まるまでの……。

林:束の間の休息ですね。

三宅:はい。今日この対談で林真理子さんにお会いできたのも、ご褒美の一つです。私、林さんの「中島ハルコ」シリーズ(『中島ハルコの恋愛相談室』など)が大好きなんです。バッサバッサとお悩みを斬るハルコさんがおもしろくて、ああいう女性になりたいなと思うぐらい。

林:まあ、本が好きとは伺っていましたが、私の本も読んでくださったんですね。

三宅:いまは『野心のすすめ』を読んでいます。「無知の知」について書かれていましたが、私、スポーツ以外のことって全然わかっていないんですね。まずは「自分は知らない」ということを自覚して、そこからいろんなことにチャレンジしたいなと思っています。

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