性虐待にカミングアウト…同性カップルが乗り越えてきた苦難 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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性虐待にカミングアウト…同性カップルが乗り越えてきた苦難

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週刊朝日#恋愛
増原裕子さん(右)/LGBT研修講師、(株)トロワ・クルール代表取締役、東小雪(左)/LGBTアクティビスト、(株)トロワ・クルール取締役(撮影/写真部・東川哲也)€

増原裕子さん(右)/LGBT研修講師、(株)トロワ・クルール代表取締役、東小雪(左)/LGBTアクティビスト、(株)トロワ・クルール取締役(撮影/写真部・東川哲也)€

東:フランスに留学することが決まって、周りの友達に打ち明けたんだよね。

増:22歳のときでした。「気持ち悪いって思われるかも……」と声が震えたし、泣きながらでした。でも、みんなも一緒に泣いてくれて。そのあとフランスで初めてLGBTの仲間と出会えて目の前が「パーッ!」と開いた感じがしました。ずっと孤独で誰にも相談できなかったから。

――東さんが自分のセクシュアリティに気づいたのは高校2年生のとき。きっかけは親友の女の子だった。

東:すごく仲良しで、いつも一緒に勉強していたんです。その子が「勉強が手につかない」って泣きだして「実はいま女の子と付き合ってる」ってカミングアウトしてくれた。びっくりしたけれど、そのとき「そうか」って気づいたんです。私が親友を大切に思う気持ち、これが恋なのか!って。

増:身近に仲間がいたのはラッキーだったよね。

東:まあ気づいた時点でその子には失恋したわけですけれど(笑)。でも「世の中に私一人だ」とは思わなかった。ただ「親には絶対に言えない」とは思っていました。

――そのころ東さんはLGBTとは別の問題を抱えていた。高校卒業後に憧れだった宝塚音楽学校に入学したものの、ハードな上下関係といじめに耐えられず、精神のバランスを崩してしまったのだ。

東:05年に舞台に立てなくなって、06年に退団しました。辞めてしまうと目標を見失ってしまって……。うつを発症し、オーバードーズ(薬物過剰摂取)や自殺未遂を繰り返していました。

増:付き合いだしたころも彼女は不安定でしたよ。ものすごい量の薬を飲んでいたしね。

東:別の理由があったんだけど、そのときはわからなかったんだよね。

――11年、東さんは増原さんの勧めで専門のカウンセリングを受け、実父から性虐待を受けていた記憶を蘇らせた。14年にそのことを著作で告白している。

増:私もまったく考えもしなかったことだったので、びっくりしました。


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