後妻業の女も登録…「“熟年婚活”バスツアー」を家田荘子がルポ (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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後妻業の女も登録…「“熟年婚活”バスツアー」を家田荘子がルポ

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週刊朝日#結婚
日帰り旅行を共にしながら相手を見つける婚活ツアーが人気を集めている (※写真はイメージ)

日帰り旅行を共にしながら相手を見つける婚活ツアーが人気を集めている (※写真はイメージ)

 日帰り旅行を共にしながら相手を見つける婚活ツアーが大変な人気を呼んでいる。肩書から入り、短い時間で向かい合うお見合いと異なり、隣り合わせの座席で、なんだかいい雰囲気のようだ。「熟年婚活」の今を作家の家田荘子氏がリポートする。

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「そんなにステキじゃない人も、バスの中にいると、よく見えてしまうんです。1万円ちょっとでツアーに参加して、その値段に見合った時間を何とか取り返そう、いい人をゲットしようという気持ちが働くので、皆、魔法にかかっちゃうんですよね」

「ハピネスツアー」の婚活コーディネーター酒井貴絵さんが、そう説明する。

 ツアーは約10年前、大阪から始まり、現在は東京、名古屋などでも開催されている。これまでの総参加者は約20万人で、年間7万人の男女が利用している。11万人のカップル中、300組が成婚者という。男性45~65歳、女性40~62歳の年齢層を、ここでは「ゴールデンエイジ」と呼んでいるが、カップル成立率は4割近い。

「年齢が上がるほど、アプローチがストレートで、花火を見に行って、ちょっとお酒も入って『わぁ、きれい。楽しかった』って、手をつないでバスに戻る方も多いんです。忘れていた恋愛を思い出せる不思議なツアーのようです」

 少々早口でサバサバと語るのは、酒井さんの姉で、婚活コーディネーターの小柴玉青(たまお)さん。母親が大阪の生粋の“仲人さん”で、結婚相談所をしていた。一昨年、高齢資産家連続殺人事件で逮捕された「後妻業(ごさいぎょう)の女」も登録したことがあるという。ところが、いくらプロの仲人さんにかかっても、お見合いに向かない条件や職業の人が多く存在する。そこで自然な形で出会い、縁を作ってもらおうと生まれたのが、旅行とお見合いをコラボした婚活ツアーだった。

 カップル成立率が75%の日があるというツアーの内容は、どうなっているのか。私は関西で開催された「天の川・源氏蛍観賞と名水の里醒(さめ)ケ井(い)」ツアーに参加した。

 大阪・梅田駅近くの集合場所、モード学園前へ行くと、グレーのポロシャツを着た50代に見える男性が心細げにキョロキョロしていた。午後1時半に、ハピネスツアーと看板をつけた大型バスがやって来る。コーディネーターの小柴さんが、バスの中から満面の笑みで降りてきた。


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