いま一つ今年の「目玉」が見えない中、最も注目を集めているのが、今年限りで解散することが決まっているSMAPの出演があるかどうかだ。発表されたリストに名前はなかったが、NHKは事務所へオファーしていたことを認めた。今後、「特別枠」での出演などで交渉を継続するとみられている。

「事務所というよりは、メンバー側が出演に前向きではないことが影響していると言われています。紅白ではなく、大恩があるフジテレビの『SMAP×SMAP』の出演をグループでの最後の舞台とするのではないかという説もあります」(前出の三杉氏)

 だが、24日の発表内容を分析すると、少しだけ希望が見えてくるという。今回の出場歌手は昨年の51組から5組少ない46組で、「特別枠」のための時間は十分ある。ジャニーズ事務所からの出場も昨年の7組から一つ減った6組で、“SMAP待ち”の布陣ともとれるのだ。

「NHKがSMAPと交渉中であることを認めた時点で、他のどんな歌手がサプライズ出演しても『SMAPの代わり』と見られてしまいます。NHKとしては、もうSMAP1本に賭けるしかない。何らかの“勝算”があってのことと思います。あえて公表することで、SMAP待望論の高まりを後押しに説得しようという意図もあるのではないでしょうか」(同)

 いわば背水の陣。「国民的アイドル」の最後の雄姿を大みそかに見なければ、年は越せない。

週刊朝日 2016年12月9日号