欅坂46、桐谷健太、RADIO FISHらが初出場を勝ち取った (c)朝日新聞社
欅坂46、桐谷健太、RADIO FISHらが初出場を勝ち取った (c)朝日新聞社

 年末恒例の「国民的イベント」が近づいてきた。

 11月24日、第67回NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表された。KinKi Kids、PUFFY、THE YELLOW MONKEYといったベテラン勢の意外な初出場が話題を呼ぶ一方、伍代夏子(出場22回)、藤あや子(同21回)といった「常連」たちが落選。何よりの衝撃は、出場39回を誇る大御所・和田アキ子までもが落選したことだった。

 近年、新曲のヒットがない中で毎年出場を続けていた和田に対し、一部でバッシングが激化していたのは事実。和田本人もそれを自覚して敏感になっていたようで、昨年12月にはツイッターで<いろんな事の不安とかプレッシャーで心と、頭のバランスが、悪くなりました>と、心療内科の受診を告白していた。今回の落選を受けたコメントでは<40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちもあります>と、無念さもにじませる。

 芸能評論家の三杉武氏がこう解説する。

「近年の紅白は、出演者の若返りに必死です。『妖怪ウォッチ』などアニメ界とコラボした演出も取り入れるなど、『テレビ離れ』を起こしつつある若者をつなぎ留めることがNHKの喫緊の課題なのです。ただ、功労者の和田に対しては、北島三郎や森進一のように『今回の出演で勇退』という形で花道をつくってもよかったのでは。そうした待遇への不満が、無念のコメントに表れているのかもしれません」

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