こうした人気の品とともに、本誌はふるさと納税で得する「7つの法則」をまとめたので、参考にしてほしい(下の表)。

【得する7つの法則】
(1)比較サイトへの登録で、旬の品の情報続々
ふるさと納税は情報戦。「ふるさとチョイス」など比較サイトに登録すれば、旬の品やお得な品の案内がメルマガなどで届く。
(2)自治体の専用サイトに、隠れた掘り出し物
比較サイトは便利な一方で、転売されやすい家電などを掲載していないケースも。自治体が独自に持つサイトで探せば掘り出し物も。
(3)返礼品選びに迷ったら、ポイント制を選ぶ
一部の自治体は寄付額に応じたポイントを付与するしくみ。翌年にも繰り越せるのが一般的で、カタログを見てじっくりと品選びができる。
(4)地域への愛着アップ、こだわりのおまけ探し
例えば、山形県天童市は1万円以上の寄付者に、通常の返礼品に加え、好きな名前などを彫った「将棋駒ストラップ」をプレゼントする。
(5)定期便の申し込みで、受け取り時期を分散
5万円程度以上の高額寄付だと、返礼品が数カ月間届く「定期便」もある。一時期に集中して食べきれないリスクを避けられる。
(6)納税はカードで。キャンペーンも要チェック
クレジットカードで納税すれば、カードのポイントもたまる。さらに抽選でプレゼントがあたるキャンペーンを展開中のカード会社も。
(7)旅行予定地への寄付で、割引券など特典あり
自治体によっては、返礼品と一緒に観光施設の割引券などが届く。旅行先に納税すれば、二重・三重の特典を得られることもあり。

 例えば、法則(1)「比較サイトへの登録で、旬の品の情報続々」。選べる返礼品は全国約10万点に及び、人気商品は受け付け開始数分で品切れとなることも。お得な品を選ぶには、“情報戦”の面がある。比較サイトなどに会員登録すると、メルマガで新たな入荷情報などを入手しやすい。

 比較サイトをよく使う人が見落としがちなのは、家電品。メーカーの工場や本社がある一部自治体は、地域産品として家電品を用意している。ただ、比較サイトでは探せない品も多い。

 ふるさと納税の特産品競争が過熱し、総務省が高額品や換金性の高い品の自粛を4月に求めたからだ。比較サイトはそれぞれ独自の掲載基準を持ち、家電品を紹介しないサイトもある。ただ、家電品を用意する自治体は残っている。法則(2)「自治体の専用サイトに、隠れた掘り出し物」というわけだ。

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