実質2千円の負担で、米や肉などの特産品が届くふるさと納税。上手な活用法を紹介する (※写真はイメージ)
実質2千円の負担で、米や肉などの特産品が届くふるさと納税。上手な活用法を紹介する (※写真はイメージ)

 実質2千円の負担で、米や肉などの特産品が届くふるさと納税。最近は自分が受け取るだけでなく、お歳暮用にのしをつけて贈れる品まである。今年分の納税期限は12月末で、今は駆け込みの時期。まだの方は今年こそ、すでに始めた方はよりお得に。上手な活用法をお伝えします。

 ふるさと納税をする際に便利なのが、好みの特産品(返礼品)や自治体を探せる比較サイト。“日本最大”をうたう「ふるさとチョイス」の協力で、本誌は人気の自治体や分野別の返礼品を選んだ。サイトの閲覧数による順位で、多くの人が注目する定番の品や自治体といえる。

 自治体別の1位は、都城市(宮崎県)。「日本一の肉と焼酎」の地をうたうだけに、「宮崎牛」や「飲み比べセット」など魅力的な品が数多い。都城市は42億円と全国で最も多かった。

 この時期に活用してみたいのは、返礼品で贈るお歳暮。牛肉、ハム、果物などを、「お歳暮」ののしをつけて指定先に送ってくれるサービスもある。「お歳暮特集」を組むサイトもあり、ふさわしい品があるかをチェックするとよい。

 一年中選べる肉や酒に対し、その時期ならではの味覚を探すのも、ふるさと納税の楽しみ。冬といえば、何と言っても海産物だ。

 ズワイガニなどがおいしい時期となり、根室市(北海道)や能登町(石川県)などの人気が高い。新鮮な魚が欲しい人は、「港直送」「漁師直送」などをうたう商品がねらいめ。比較サイトで、「直送」などと入力すると検索できる。

 さらに、意外にも冬場に注目されるのは、うなぎ。

「土用の丑の日」で夏の味覚の印象が強いが、水温が下がる今の時期は栄養を蓄え、味がよいという。「魚介類」の1位、四万十町(高知県)の「四万十うなぎ蒲焼き2本セット」は、すべての返礼品のなかで閲覧数トップだった。

 果物だと、いちごやみかんがおすすめ。果物の3位、柳川市(福岡県)の「あまおう」は9月から予約を受け付け、11月6日に品切れの人気ぶり。ほかのいちご産地には、今月から予約を受け付けたところもあり、要チェックだ。

 米の1位は吉備中央町(岡山県)の「コシヒカリ」。1万円の寄付で、新米を20キロ受け取れる。寄付金は「米作り農家支援」に使われ、農業を応援したい人にはぴったり。11月上旬ですでに「在庫わずか」という。

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