髪をバッサリ切る前のベッキー (c)朝日新聞社
髪をバッサリ切る前のベッキー (c)朝日新聞社

〈髪きれいだったのにもったいな~い〉〈捨てたの?〉〈記念にとっておくのかな〉

 先月29日に斬新なショートヘアと背中ヌードを新聞広告(宝島社)で披露したベッキー。裸一貫の出直しが話題になったが、ネットでは、“毛の行方”に関する心配の声や疑問も多かった。〝断髪〟案は広告の打ち合わせ中に浮上し、35センチ以上切ったという。

 その行き先を明かしたのは、カットを担当したヘアサロン「ツイギー」のオーナー・松浦美穂さん。10月1日付の自身のインスタグラムに、ベッキーの広告写真とともに、こうつづった。

〈「初めまして。髪をバッサリショートに切りたくて」と…彼女は潔い笑顔でそう言って…(中略)ご本人のご希望で切った髪の毛はドネーションさせていただきました…〉

 ドネーションとは“ヘアドネーション”のこと。がんなどの闘病やけがで頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どものために、人毛の医療用ウィッグを作り、無償で提供する活動だ。松浦さんの顧客の一人、女優の柴咲コウも昨年、バッサリ切った髪を寄付している。

 活動母体である「NPO法人 Japan Hair Donation&Charity」の代表、渡辺貴一さんによれば、10月時点でウィッグの提供数は115人、順番待ちの子どもは105人もいるという。

「多くの美容院が提携していますが、ウィッグに必要な毛は最低31センチ。2年ほど切らないとその長さになりますが、ロングのウィッグのためには50センチ以上の毛が必要です」(渡辺さん)

 寄付された髪は、質感と色を均一にする処理を経て、約30人分の毛束を使用し、一つのウィッグを作る。ベッキーの髪もいくつかのウィッグに変身するわけだ。

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