千葉県いすみ市の食材をふんだんに使った「いすみの宝石箱弁当」(1300円・お茶付き)は、いすみ鉄道大原駅売店で購入できる。土日祝のみ販売。数量限定で予約制(撮影/写真部・加藤夏子)
千葉県いすみ市の食材をふんだんに使った「いすみの宝石箱弁当」(1300円・お茶付き)は、いすみ鉄道大原駅売店で購入できる。土日祝のみ販売。数量限定で予約制(撮影/写真部・加藤夏子)
まぐろいくら弁当東京駅/1250円漬けマグロとイクラ醤油漬け、錦糸卵がたっぷり! ほどよくワサビが利いたビンナガマグロは、酢飯との相性抜群。豪快な海鮮系が少なかった東京駅の注目駅弁だ(撮影/写真部・長谷川唯)
まぐろいくら弁当
東京駅/1250円
漬けマグロとイクラ醤油漬け、錦糸卵がたっぷり! ほどよくワサビが利いたビンナガマグロは、酢飯との相性抜群。豪快な海鮮系が少なかった東京駅の注目駅弁だ(撮影/写真部・長谷川唯)

 行楽と食欲の秋には、駅弁がお似合いだ。これまで全国津々浦々で食べてきた「駅弁の女王」小林しのぶが、今食すべき逸品の数々を紹介する!!

【絶品駅弁が大集合!写真特集はこちら】

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 この10年で駅弁を取り巻く環境はガラリと変わった。

 ひとつは取り寄せができる品が増えたこと。以前は、日持ちがする寿司類の一部を除いて通販はできなかった。二つ目は有名料理店や料理人による駅弁の誕生。伝統の味を頑固に守り続ける老舗と新規参入有名店とのバトルが、業界を活性化させている。最後に、北から南まで全国の駅弁がそろう売店の台頭。

 便利な時代になったものである。が、時々立ち止まり振り返ることがある。

 駅弁はその駅でしか買えないから「駅弁」。技術が進歩し、流通がスムーズになり、メジャーになればなるほど、“郷愁”とか“望郷”の気持ちが薄れていくのを感じる。それはファンとしてとてもサビシイことだ。

 そこで今回は、東京駅では絶対に買えない、とびきりうまい駅弁もたくさん選んだ。この秋はぜひ、駅弁を食べに行く旅を。

●「いすみの宝石箱弁当」(1300円・お茶付き)
千葉県いすみ市の食材をふんだんに使用。いすみ鉄道大原駅売店で購入できる。土日祝のみ販売。数量限定で予約制

【新作】
●まぐろいくら弁当(東京駅/1250円)
漬けマグロとイクラ醤油漬け、錦糸卵がたっぷり! ほどよくワサビが利いたビンナガマグロは、酢飯との相性抜群。豪快な海鮮系が少なかった東京駅の注目駅弁だ。(問)日本レストランエンタプライズ(NRE)

●秋のかさね箱(京都駅/1200円)
秋の京都散策にピッタリの二段重弁当が登場した。一の重には、鮭塩焼き、きのこ煮、サツマイモ甘露煮、いかアーモンドなどが詰め合わされている。二の重には、栗と山菜の炊き込みご飯が。12月27日まで販売。(問)淡路屋

●三嶋物語 秋日和(三島駅/1000円)
三島産の食材を取り入れた二段重弁当。一の重には、三島甘藷やマツタケ、ホウボウのチリソースなど。二の重には、炊き込みご飯にほぐし焼き鮭や三島産しめじなどがのっている。11月30日まで販売。(問)桃中軒

●千屋牛カルビとすき焼き重(岡山駅/1780円)
岡山県新見市で育成された黒毛和牛、千屋牛がおかずのメイン。自家製タレに漬け込んだ後で焼き上げたカルビ、甘辛く味つけしたすき焼きの2種類で味わえる。肉好きなら見逃せない新作登場だ。(問)三好野本店

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