【名店も進出】


●上等いか三昧辨當 by 萬坊(博多駅/1200円)
佐賀県唐津市呼子町のイカ料理の名店・萬坊が調製する、イカ尽くし弁当。イカしゅうまい、イカめしなどの定番に、イカチーズボール、イカ入り卵焼き、イカ甘酢煮など17種の料理を盛り込んだイカしてる駅弁

●チキンライス弁当 by たいめいけん(東京駅/1300円)
昭和6年創業の洋食店・たいめいけんも参戦。チキンライスをはじめ、スパゲティナポリタン、海老グラタン、海老フライ、とんかつ、フライドチキンなど盛りだくさん。東京の洋食が、この一箱に凝縮されている

●焼きあなごめし by 日本橋玉ゐ(東京駅/900円)
都内でも珍しいアナゴ専門店が調製する。ほどよい甘さのタレが、香ばしい焼きアナゴのうまみを引き出している。ご飯にタレがじわりと染みてよい感じ。付け合わせは、店の焼き印のある卵焼きと、葉わさび佃煮

【駅弁の女王イチオシ!】
●ひふみ弁当(一ノ関駅/1350円)
ため息が出る。何度でも食べたくなる。岩手県一関市門崎地区で育成された黒毛和牛「門崎丑」熟成肉の深いうまみといったら! あぶり焼き肉、醤油と山椒で甘辛く煮込んだスジ肉、白金豚と国産牛をブレンドしたハンバーグ。3種の料理は間違いなくレストランの味わい。(問)斎藤松月堂

【リーズナブル弁当】
●スペシャル日の丸弁当(水戸駅/760円)
一見すると、白飯に梅干しときゃらぶきがのった極めてシンプルな日の丸弁当。実はご飯は二層仕立て。鶏そぼろ、卵焼き、牛肉のしぐれ煮などのおかずを間に仕込んだ、意外性に満ちた駅弁だ。(問)万年屋

●すきやき弁当(米沢駅/900円)
ご飯の上に、甘辛く煮込んだ牛肉のすき焼き、だしの染み込んだしらたきがのった直球勝負の駅弁。おかずは、昆布巻き、がんもどき、漬物など。昭和20年代、駅弁の素材に牛肉を使った最初の駅弁。(問)松川弁当店

●三陸秋刀魚岩手箱(仙台駅ほか/950円)
竹皮製の容器に納まった握り寿司には、酢締め、焼き、煮といった3種の調理法による秋刀魚ネタがのっている。調理法によって秋刀魚の味と風味が違うことがわかる逸品。(問)日本レストランエンタプライズ(NRE)

●鯛どんたく(伊東駅/810円)
ご飯の上に鯛そぼろを敷き詰めた鯛めし。おかずはホタテ唐揚げ、ごぼう煮、シイタケ煮、奈良漬けなど。おかずの下にもご飯を敷くなど、空間をきっちり埋めて客をもてなす心遣いが見事だ。(問)祇園

週刊朝日 2016年10月14日号