“ツレうつ”から10年 「元気づけようと踊ったことも…」と作者振り返る (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“ツレうつ”から10年 「元気づけようと踊ったことも…」と作者振り返る

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気晴らしに桜を見に連れ出したときも…(※イメージ)

気晴らしに桜を見に連れ出したときも…(※イメージ)

 1、2カ月間はほとんど起きられず、横になっていました。そのときのツレは、顔は茶色、グッタリしていて、白髪も目立つようになって……、見ているのがつらかったです。そういうときは、近所の人や友人に愚痴を聞いてもらっていました。一人だけだったら対処できなかった。周りの助けがあったからこそ、今があるんだと思います。

 うつと診断されて1年ぐらい経ったころから体調が良くなってきました。と同時に、彼は変わりました。以前は頭がガチガチで、「こうあるべき」という思いが強かったのが、無理をしなくなり、体にも気を配るようになりました。発症前のツレが今の姿を見たら、「軟弱な生き方をして!」と憤るかもしれません。そう本人も言っています。でも、今のほうが私にも居心地がいい。

 私自身も変わりましたね。今までは余計なことを口走る性格だったんですが、一呼吸置いてから話をするようになった。二人のケンカも減って。当時はたいへんだったけれど、うつの経験は大きかったと思います。

 ご家族に一つ言えるのは、患者さんも大事だけれど、自分も大事ということ。自分を持っていないと患者さんに振り回されてしまうだけです。ストレスを適度に発散しつつ、楽しいことをやりつつ、その上で患者さんを見守っていく。そんなスタンスでいいのではないでしょうか。

週刊朝日 2016年9月30日号


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