ミッツ・マングローブ「愛ちゃんと呼ばせる福原愛の熟魔性」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「愛ちゃんと呼ばせる福原愛の熟魔性」

連載「アイドルを性せ!」

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問答無用に「愛ちゃん」と呼ばざるを得ない?(※イメージ)

問答無用に「愛ちゃん」と呼ばざるを得ない?(※イメージ)

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌新連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、福原愛さんを取り上げる。

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「国民的」とは、世代性別を問わず、偏りのない大衆性を持った人や物や現象に対して用いられる言葉です。「ひばりちゃん」や「聖子ちゃん」「安室ちゃん」のように、国民的女性アイドルは「ちゃん」付けで呼ばれることが多く、一方で男性は「ミスター」や「マッチ」「キムタク」といった独自の呼称があるのが特徴です。

 そんな中、4年に一度、痛烈に想いを馳せる国民的アイドルがいます。「愛ちゃん」です。はるな愛でも冨永愛でもなく、福原愛。ニューハーフやスーパーモデルといった華やかなジャンルを押しのけ、「愛ちゃん・オブ・愛ちゃんズ」は、よもやの卓球界にいた。現実なんてそんなものです。

 現在27歳の愛ちゃんですが、そのキャリアは24年にも及びます。彼女が初めて世間に登場したのは、かつて安藤優子さんがアンカーをされていた夕方のニュース番組でした。天才卓球少女とはいえ、ラケット片手に号泣する姿は、あくまで夕方特有の「ほのぼのコーナー」のひとつに過ぎなかったはず。世間は彼女の「卓球」ではなく「泣く姿」にアイドル性を見出していたわけで、「大きくなったらオリンピックに行けるといいね」も、あの常軌を逸した泣きっぷりへの、言わば「フリ」だったのです。それが本当にオリンピックに出た。しかも気付けば4回も。いつからか世間は、ガチのトッププレーヤーになってしまった福原愛選手に戸惑いつつも、あの「愛ちゃん」の面影を頼りに見守り続けてきたのです。


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