軍事ジャーナリスト「シン・ゴジラ」の“自衛隊装備の弱点”を指摘 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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軍事ジャーナリスト「シン・ゴジラ」の“自衛隊装備の弱点”を指摘

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多摩川を挟んで ゴジラを迎え撃つ10式戦車 (c)2016 TOHO CO.,LTD.

多摩川を挟んで ゴジラを迎え撃つ10式戦車 (c)2016 TOHO CO.,LTD.

 同じく映画に登場した陸自の99式自走155ミリ榴弾(りゅうだん)砲には精密誘導弾がありません。この種の砲弾は「終末誘導」といって、標的にレーザー照射で誘導します。人民解放軍ですら導入しているのですが、自衛隊にはありません。ですから実際は動くゴジラにあれだけ命中はしないでしょう。

 諸外国では途上国ですら、70ミリ級のロケット弾に誘導装置を付けた、安価で小型で二次被害を極小化できる、誘導ロケット弾をすでに導入していますが、これも自衛隊にはありません。

 防衛省は国産兵器開発の理由として「我が国独自の環境に合致した装備が必要」と言います。しかし日本は人口の7割が都市部に集中しているのに、市街戦が起きたときに被害を最小限にする兵器導入を怠っているのです。

 劇中では空自のF‐2戦闘機が誘導爆弾JDAMをゴジラに命中させます。これはGPSを使って誘導しますが、それだけでは、動くゴジラに必中は期待できません。最後はレーザー照射で「終末誘導」する必要があります。ですが、空自にそのための部隊がありません。そこで今後、陸自に編成される水陸機動団(仮称)に、新たに編成する予定といわれています。(談)

週刊朝日  2016年9月9日号


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