北原みのり「男たちが考える『女ウケ』」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「男たちが考える『女ウケ』」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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男たちが考える「女ウケ」とは(※イメージ)

男たちが考える「女ウケ」とは(※イメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、男性社会において語られる男性の「女ウケ」に苦言を呈する。

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 映画「シン・ゴジラ」について語る、東宝取締役のインタビューが話題になった。庵野秀明監督が「(『シン・ゴジラ』は)大人向けにしよう」「女性とか子どもとか意識しない」と言ったので、東宝として「腹をくくった」という内容だ。当然、「女は大人じゃないのか」という批判が起きた。

 で、この批判に対し、男性インタビュアーは、女性や子どもを排除する意味はない、ということを繰り返し釈明していた。排除ではなく、「恋愛の要素を無理に加えない」という意味だと。また、マーケティングの観点から彼を擁護する人もいた。批判、届いてない。

 批判者たちは「排除された」ことに怒ったのではないと私は思う。というか、男の人って自分が排除されることに敏感だけど、日本社会を生きてる女って、排除され慣れてるのよ(土俵レベルから経済界レベルまで、色々よ)。怒りを向けたのは、単純に、バカにされたからでしょ。排除しないで!というお願いではなく、「無礼だよ?」って指摘しているのです。

 ちなみに、私は「シン・ゴジラ」、大変面白く観ました。で、あのインタビューを読んで感じたのは、怒りよりもまず、ストンと胸に落ちた明確な事実。なるほどね、日本の映画やドラマが近年、低迷し続けた理由って、ここにあったのかもね、と。「シン・ゴジラ」もパンフに大きく名前が載る制作者の9割が50代男性だけど、そのような男性社会で、男たちの考える「これが女に受ける」というものが、いかに女に寄り添わないかを、改めて教えていただいたように思った。


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