“官軍”小池百合子新都知事の勝負勘 野心の原点は父親の会社倒産、街金に追われた過去

2016都知事選

2016/08/10 07:00

「父親の会社の倒産で地獄を見たことで度胸がついた。いつか見返してやるとね」

 こう語るのは、小池家と古くから付き合いがあるという朝堂院大覚氏(75、本名は松浦良右)だ。

 朝堂院氏は空調工事会社「ナミレイ」の会長として巨額の財をなし、故・後藤田正晴元官房長官や石原慎太郎氏らの“指南役”としてエジプト、アラブ諸国、フィリピンなどで活動した“政商”。一方、小池氏の父、勇二郎氏(故人)はエジプト政府とパイプを持つ石油の貿易商で、2人は四十数年前に出会ったという。

「勇二郎さんはエジプトの石油公社から石油を買いつけ、関西電力などに売る仕事をしていました。百合子さんは兵庫県芦屋市の邸宅で社長令嬢として何不自由なく育った」(朝堂院氏)

 父の影響もあり、関西の大学を中退後、小池氏はエジプトのカイロ大学に留学。

 一方、無類の政治好きだった父親は、石原氏に誘われ、1969年に兵庫2区から衆院選に出馬するも落選。その後は政治に夢中になり、会社の資金繰りは次第に苦しくなったという。“厚化粧”発言の石原氏と小池氏は、父の代からの因縁があったのだ。朝堂院氏が振り返る。

「勇二郎さんは街金からカネを借りていたから、手形が出回り、ついには会社がつぶれてしまった。たちまち債権者が自宅へ押し寄せ連日、大騒ぎになりました。勇二郎さんに頼まれ、私が債務整理などをしてあげました。家族で地獄の底で苦しんだと思いますよ」

 小池一家は倒産後、東京・六本木のアパートに移り、朝堂院氏の事務所で働いたという。その後、小池家が生計を立てられるようにと朝堂院氏がエジプト・カイロに日本食レストラン「なにわ」を出店する資金を援助したという。

「父親と母親が『なにわ』を経営して、現地の日本人ビジネスマンや外国人の人気店となった。百合子さんも手伝ったことがある。その後、カイロで空手の雑誌を出したいと百合子さんに頼まれ、約400万円を出したこともありました」(同)(本誌・上田耕司、小泉耕平/今西憲之)

週刊朝日 2016年8月19日号より抜粋

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