「ニュースの真相」主演のロバート・レッドフォード「今のジャーナリズムは『大統領の陰謀』のころと大違い」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ニュースの真相」主演のロバート・レッドフォード「今のジャーナリズムは『大統領の陰謀』のころと大違い」

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ジャーナリズムは変わってしまった?(※イメージ)

ジャーナリズムは変わってしまった?(※イメージ)

 実話に基づく映画「ニュースの真相」は2004年、G・W・ブッシュ前大統領の軍歴詐称疑惑をスクープしたCBSの「60ミニッツII」というニュース番組が舞台だ。伝説的なキャスターを演じるロバート・レッドフォードにインタビューした。

*  *  *
──あなたが演じた伝説的なキャスターのダン・ラザーが番組降板に追い込まれた事件はご存じでしたか?

「実は、そのときちょうど撮影で忙しくて、2004年に起きた事件については詳しくは記憶になかったんだ。ただダン・ラザーは長年ニュースキャスターとして頂点にいた人だから、彼が突然いなくなってしまうなんて、あまりの衝撃ではあった。それに、頂点にいるようなキャスターが突然いなくなったのに、何が起きたか詳しく語られていないことについても、変だとは思っていた。だからそれから何年も経ってこの脚本を読んだときに、『なるほど。この映画は、そのときに何が本当に起きたのかを暴くものなんだ』と思ったんだよね。それで、僕自身、実際何が起きたのか知らなかったし、実際ものすごく良い物語が裏にあったことを知って感動したんだよね。僕が映画をやるときの決め手はいつだって物語なんだけど、この映画には素晴らしい物語があり、素晴らしいキャラクターが登場し、様々な感情が交差する。そのすべての要素に惹かれてこの役をやりたいと思ったんだ」

──撮影中、ダン・ラザーに直接会いましたか?

「彼とは、映画の撮影前に一度だけ会ったんだ。そのとき彼に『ダン、僕はこの映画であなたを演じるんです』って言ったんだ。僕にとってこの役を演じるにあたり難しかったのは、いかに彼の単なる“物まね”にしないかということ。だから彼に会ったときも、彼らしい何かを掴もうと思った。彼の持っているリズムとか、彼の服の着方とか。それを“物まね”に見えないように演じたかったんだ。それで、僕が彼を演じることについてどう思っているのかわからなかったから、『何か僕に言っておきたいことはありますか?』って聞いたんだ。そしたら彼は『うん、ひとつだけ言いたいことは、これは“忠誠心”についてだということ。それがすべてなんだ。僕らはお互いに対して忠誠心がなくてはいけなかった。なぜなら、ものすごく分の悪い戦いを繰り広げていたわけだからね。そして僕たちは上司に忠誠心を持っていた。だけど、その忠誠心は失われてしまった……』ってね。それを僕はスクリーンで描きたかったんだ」


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