「反社会的勢力との関係を断ち、クスリを断たないといけない。それには数年かかるだろうし、東京を離れ田舎暮らしがいい」（梅沢理事長）

　日本航空学園は富士山の見える山梨県や北海道、北陸の自然の中に学校がある。それ以外にも公益財団法人を持っており、長野県に青少年の育成施設がある。

「清原氏に更生したいという気持ちがあるのであれば、その長野県の財団施設で受け入れます。ただし、給料は一般職員並み。うちの通信制高校の野球チームで指導者としてトップを目指すのもおもしろいと思います」

　モッツ出版代表で、メディアプロデューサーの高須基仁氏はこう言う。

「清原はまた覚醒剤をやって遊んでいたころの自分に戻るか、それとも、野球に明け暮れていたころに戻るか岐路に立たされている。シャブにハマった人間はめったにやめられないが、たくさんの人が支援している前ではシャブを打ちたくても手が出せないだろう」

　更生の道は前途多難。エールを送る人たちの「伝えたい言葉」が本人に届く日は、来るのだろうか。（本誌・上田耕司、秦　正理／今西憲之）

※週刊朝日　2016年5月27日号