家族も“自慰ショック” 介護施設で浮上する「高齢者の性問題」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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家族も“自慰ショック” 介護施設で浮上する「高齢者の性問題」

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「高齢者の性問題」とは…(※イメージ)

「高齢者の性問題」とは…(※イメージ)

 近年では徘徊や迷子だけでなく、暴走運転やセクハラなど、認知症による行動が社会問題になっている。性にまつわることもまた、介護施設の現場の問題になっている。

 北日本の特別養護老人ホームの元施設長の男性(47)は言う。

「私も施設を見回っているとき、70代女性のご利用者に『とうちゃん!』と抱きつかれたことがあるし、男性スタッフを見ると興奮して自分の陰部を触る方もいました。背景や個人差もあると思いますが、私の体験では要介護2から3程度で認知症の症状がある人ほど強く性衝動が出る傾向があるような気がします」

 性的に興奮した場合は、話を変えたり、他の場所に連れ出したり、その場を去って「意識を他にもっていく」ようにするそうだ。

「異性を見ると興奮する場合は、同性のケアワーカーをつけるなどの配慮をすることもあります」

 性衝動について、家族には伝えないのだろうか?

「お風呂での自慰のようなケースでは伝えません。性衝動は生理現象の一つですし、欲求の表れなのでケアの範疇(はんちゅう)です」(元施設長)

 家族に伝えるのは、性衝動が他人に向いて、悪影響が生じたときだという。たとえば入居者の男性が入居者の女性を押し倒したりする危険があるときは、退所させるケースもある。東京都葛飾区の介護老人福祉施設では、数年前に70代の入居者が退所した。施設長が言う。


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