本誌記者も戦車に乗ってみた ヘリ、戦車など展示でテーマパーク化する広報施設 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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本誌記者も戦車に乗ってみた ヘリ、戦車など展示でテーマパーク化する広報施設

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開放されていた90式戦車(撮影/牧野めぐみ)

開放されていた90式戦車(撮影/牧野めぐみ)

「りっくんランド」で見られる各種装備品(撮影/牧野めぐみ)

「りっくんランド」で見られる各種装備品(撮影/牧野めぐみ)

 閑静な住宅街を抜けると、朝霞駐屯地に隣接した「りっくんランド」(東京都練馬区)が見えてくる。遊園地のような名前だが、陸上自衛隊広報センターで、普段見られない本物の自衛隊装備品を見て触れて体験できる施設だ。

 記者が訪れると、入館手続きもなく無料。「守りたい人がいる陸上自衛隊」と書かれたロゴマークが目立ち、お堅いイメージが漂っていた。

 しかし、予想に反し、小さな子供を連れた家族連れで大盛況。1階の中央には「AH-1S」という対戦車ヘリコプターが置かれ、90式の戦車やロケット弾など、本物の各種装備品がズラリと並ぶ。

 この日開放されていた90式戦車の前には、写真を撮るために30人ほどの列ができている。いざ乗車してみると大興奮。中の狭さや砲身の大きさなど迫力満点だ。

 戦車より長蛇の列を作っていたのが、対戦車ヘリコプターの離陸から着陸を、映像と振動で体験できる「フライトシミュレータ」。なんと50分待ち! 乗車すると、臨場感抜群でゲーム感覚で楽しめる。

 他にも自衛隊の少数精鋭部隊「レンジャー隊」などの迫力ある訓練が立体映像で見られる「3Dシアター」や、画面に向かって銃を撃つ「射撃シミュレータ」、自衛隊の服装や防弾チョッキなどの装備を体験できるコーナーなど、見どころが盛りだくさんだ。

 戦車に乗った小学生は「カッコいい」と喜んではしゃぎ、テーマパークのような光景だ。

 屋外には、歴代の戦車などが飾られ、お土産ショップでは限定グッズや戦闘糧食も販売されている。抽選に当たればヘリコプターなどの体験搭乗などもできる。

 陸上自衛隊によると、年間約12万人が来館し、多い日には来館者数が1千人を超えるという。無料なので給料日前の休日は、特に混むそうだ。

 こうした広報施設は他にも、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」(広島県呉市)、航空自衛隊浜松広報館「エアーパーク」(静岡県浜松市)などがある。

 防衛省の内部資料によると、15年度の広報予算案は6億5800万円。昨年、AKB48の島崎遥香を起用したことで話題になった自衛官募集のCMに、今年は壇蜜を起用するなど、あの手この手の広報戦略だ。

 内部資料で「費用のかからない効率的かつ効果的」と絶賛されている広報施策は、映画「図書館戦争」やドラマ「永遠の0」などの制作への協力だ。

 そして自衛隊のイメージを大きく変えたのが、防衛省が全面的に編集協力する広報誌「MAMOR(マモル)」(扶桑社刊)だ。


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