家族にも恵まれ、百合子さまとの間に、3男2女が生まれ、多くの孫も誕生。だが、02年に高円宮憲仁(のりひと)さまが、12年に寛仁さま、昨年には桂宮宜仁さまが亡くなり、3人の息子に先立たれた。また、この夏には、彬子さまが「文藝春秋」7月号で、母の信子さまとの確執を吐露した手記を掲載して世間の注目を集めた。

「この件では、大殿下(三笠宮さま)も百合子妃殿下も、ずいぶん心を痛めておられたようです」(宮家と交流のある人物)

 それでも最近は、彬子さま、その妹の瑶子さまと会う機会も増え、三笠宮ご夫妻も安らぎを感じている様子だという。

 皇后美智子さまは13年の自身の誕生日の文書回答で、三笠宮ご夫妻について「お健やかにお過ごしのことが本当に心強く、有り難いことに思われます」などと触れている。皇族方の精神的な支柱である三笠宮さま。100歳のお祝いを「大げさにしたくない」という胸中は、複雑なものがあるのかもしれない。

週刊朝日  2015年12月11日号